研究室紹介

本研究室は素粒子ニュートリノの実験研究に携わっています

2015年のノーベル物理学賞はニュートリノ振動の発見で東京大学宇宙線研究所所長の梶田先生が受賞しました。そのことからもわかる通り、この分野は世界でも日本がトップを走っています。我々、岡山大学素粒子物理学研究室でも、スーパーカミオカンデ、T2K実験、ハイパーカミオカンデなど世界最先端のニュートリノ実験を国内外の大学・研究機関と協力して強力に推進しています。そこではニュートリノの性質の解明(素粒子物理学)やニュートリノを用いた宇宙観測(宇宙物理学)、精密なニュートリノ実験に欠かせない原子核実験(原子核物理学)など幅広い学問分野で、新たな知見を得る実験を精力的に行なっています。

全ての実験は国際的な共同実験です。その規模は数名の小規模な研究から数百名に渡る大型国際実験まで様々です。学生は自分の興味・性格にあった研究を選ぶことが可能です。また研究を通して自然と英語も上達し、外国人の知己を得ることもできます。さらに博士課程の学生には、外国の研究機関への長期派遣を積極的に行なっています。そのような経験を通して、高名な先生や外国人とも物怖じせず議論ができるようになります。事実、スーパーカミオカンデのような国際共同研究でも学生自ら論文を執筆し、国際会議でも堂々と発表を行なっています。(「ニュース」ページ参照)

通常の研究活動として、週一回の研究室ゼミを行なっています。そこでは各自の研究報告や論文輪講を行います。それぞれの学生の研究テーマが違うことから、他学生の発表を通して幅広い知識や最新の研究動向を知ることができます。また、学生は神岡やJ-PARCなど世界最先端の研究現場で、国内外の優秀な研究者や学生と切磋琢磨して共同研究を行うことから、学内では得られない大きな刺激が受けられます。物理学会での成果報告は半ば義務ですが、発表を通してプレゼン能力の向上も図ります。さらに修士学生や学部生でも国際会議での英語のプレゼンの機会も積極的に設けます。

研究は楽しいものです。20年以上やっていても飽きることは全くありません。しかし研究は勉強とは違います。研究とは、与えられた問題を解くのではなく、知的好奇心に基づき、自ら考え、積極的に行う活動です。国際共同研究であっても「これは自分の実験なんだ」と言い切るくらいの心がけが必要です。そのような学生に対しては、できうる限りのサポートを惜しみません。

さらに詳細な情報を知りたい方は、積極的にお問い合わせください。

メディアによる研究紹介リスト

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